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【コラム】価格競争・価格破壊を考える
2017-07-28
【第1回コラム エアコンクリーニングの料金について】
年々ニーズが高まっている『エアコンクリーニング』、
新しい業者も次々に新規参入してきています。
高崎市内の他社の広告を見ると1台9,800円、
安いところで7,600円なんて料金もありました。
業務用エアコンに関しては通常37,800円が50%OFFの18,900円なんてところも!
繁忙期に半額なんてありえない料金設定です。
確かに価格が安いと消費者には魅力ですが、数年先、数十年経営していく中で、
本当に適正な料金なのかと疑問に思えてなりません。安かろう悪かろうで、はたして品質は大丈夫なのか?目先だけの売上げ欲しさに料金を下げて、経営は大丈夫なのか?と。
すべての商売に通じる、肝に銘じておかなければならない「どれだけ売上げが増えても、利益が出なければ
商売はつぶれる」ということ。少し前に話題になったワンコインで本格的なピザが食べられるお店は2011年設立の新しい会社で勢いもありましたが、わずか数年で、なぜ経営破綻したのでしょうか?
連日メディアに取り上げられ、2017年には国内で約70店舗もあったお店はいつも大盛況。
安くて、早くて、うまい。売上げも好調。
インパクトはあるし、話題性に事欠きませんし、何より財布にやさしい。
結論から先に言うと、経営破綻の一番の原因は『500円』という価格設定に問題があったと思います。
商売はお客様に満足してもらうのは当たり前のことですが、働く人、その家族の人
(奥さん、子供さん、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、恋人・・・)
みんなで幸せになってはじめて成功と呼べるのではないでしょうか。
利益を出さないと会社はつぶれてしまいます。
ひと時だけの話題性だけでは商売は長く続きません。
私たちは価格競争には乗りません。料金を下げ、品質も悪くなれば、
いつしか経営が苦しくなり十分なサービスを提供することが出来なくなって、
みんなの笑顔が消えてしまいます。
時代は大きく変わり、お客様のニーズも変化していきますが、
会社がつぶれてしまっては元もこうもありません。
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ダスキン一理は10月に43期、創業42年を迎えます。
私たちは、価格を下げることはできませんが、
技術・知識・サービスの品質を上げ、
働いて下さる従業員さん、そのご家族、全員が笑顔になれる組織づくりを進めてまいりたいと考えております。
文 : 2017.7 Yasuyoshi Higuchi